仮想通貨取引を始めた方の多くは、ビットコインから取引を始めるでしょう。しかし慣れてきたら、他のコインにも挑戦してみたいと考えも出てきます。また、ビットコイン取引で基本については理解できたけれど、他のコインについては概要や特徴を知らないので購入することをためらう方もいます。

初心者ですと、最初に取引したコインに慣れる反面、他のコインや取引方法について不安感が出ることもあるので、事前に購入予定のコインについて特徴やレート、価格推移や今後の展望などについて調べる事が大切です。

そして、2つ目に購入する仮想通貨として人気の1つが、リップルです。リップルは、近年注目されているメジャーコインで、主に決済や送金手段に特化した比較的概要や理解しやすいタイプです。そのため、初心者やコインを送金手段として、購入を検討している方にもおすすめといえます。

そこで今回は、リップルを購入検討している方に向けて、リップルの価格や価格推移、今後の価格上昇の要素や、概要などについて解説していきます。リップルは、法人向けにも新たなシステム開発を行っているので、今後も価格上昇が期待出来るコインといえるでしょう。

2018年8月現在のリップルの価格と概要

まずは、リップルの概要と、2018年8月時点でのリップルの価格と価格変動要因について説明していきます。リップルの開発元は、コイン名と同じリップル社が開発しており、コインとしてのリップル構想は2004年から既にスタートしていました。従って、ビットコインの開発開始時期と比較して、4年程前から始まっているということが分かります。また、そのような背景を考慮すると、歴史が最も長いともいえるでしょう。

リップルの価格上昇を支えているのは、開発理念にもある新しい流通の仕組みを確立させるという点です。既存の流通システムとは、国の管理下で法定通貨を使った流通システムのことで、新しい流通システムとは、国や中央銀行の管理がなく、なおかつ資産価値も持つコインとしての役割です。

続いて、リップルの基本スペックですが、通貨単位はXRPで取引承認方式はPoCという、リップル独自のアルゴリズムを採用しています。注目すべき点は、リップルの送金速度でビットコインが10分掛かるのに対して、10秒以内に処理が完了します。この点が、多くの投資家と国際送金サービスを利用する企業に価格・価値上昇の期待を持たせています。

そして、リップルの2018年8月現在の価格は、1XRP=36円台で取引されています。また、現在価格36円台の相場状況についてですが、ビットコインのレンジ相場と連動しているので、レンジ相場といえるでしょう。情報整理を行う場合は現在価格と、ビットコインの価格との連動性について確認することが大切です。

リップルの価格推移と特徴

リップルの現在価格と概要について、確認できたら更にリップルの特徴と価格推移についても知っておくことが大切です。まずは、リップルの特徴からいくつか、分かりやすく解説していきます。

1つ目の特徴は、中央管理方式という点です。ビットコインなどは、管理者を置かないで非中央集権方式によるシステムを維持しています。対して、リップルは通貨の発行や運営に関して、リップル社が管理しています。ですので、ベースとなるシステム管理に関する方針が、リップルと他のコインで違うという点に注目です。

2つ目のリップルの特徴は、送金時間が他よりも早いという点です。ビットコインは約10分程度、イーサリアムの場合は2分程度、そしてリップルの送金時間は10秒以内に処理が完了します。また、リップルの送金時間と関係のある特徴が、送金コストが低いという点です。ビットコインとイーサリアムでは、3000円と100円、リップルは送金コストが、1円以下と極めてコストが抑えられていることが分かります。

これら送金時間と送金コストはリップルの大きな特徴でもあり、メリットとしても機能しています。リップル社は、国際送金サービスリップルネットを運用しており、その概要を簡単に説明しますと世界中の金融機関がリップルネットを介して、高速で低コスト送金サービスを利用します。

続いて、リップルの価格推移について流れを説明します。リップルの価格は、2017年1月頃までXRP=1円前後で価格推移しており、価格のみ見るとこの時期はマイナーコインと同じ水準といえました。しかし、リップルもビットコインバブルと同様に、2017年から価格が長期上昇相場へと推移していきます。1度目の価格変動は2017年5月頃で、1XRP=1円台が急上昇しまして、価格が36円台になりました。この時点でも特徴的な価格推移をしているのですが、2度目の価格変動が起きます。それは、同年12月頃から約1ヶ月間に渡る急騰相場です。当時の価格は1XRP=298円程度まで高騰し、上昇前にリップルを保有していた方は、9倍程の値上がり益を確保できたということです。

しかし、リップルもビットコイン同様に、2018年1月頃から急騰の反動で価格が下落相場へ推移しました。そこから8月までのリップルの価格推移ですが、長期的に見ると緩やかな下落相場ですが8月18日頃からレンジ相場へと切り替わりつつあります。

このようにリップルの価格推移は、マクロ的に見るとビットコイン価格と連動しているといえるでしょう。

リップルの今後の価格を予想

リップルの価格推移と特徴次に、リップルの今後の価格について、現在出ているファンダメンタル要因などから予想していきます。リップルの価格は、2018年8月24日時点で1XRP=36円台を記録しており、短期的には下落からレンジ相場へと転換しつつあるといえます。

ただし、8月17日に記録した10%程度の価格上昇は、今後のリップルの価格予想にとってポイントとなると言えます。その理由は、XRapidと呼ばれるリップルの決済サービスを、取引所や海外の金融機関が導入し始めており、その情報発信が10%の価格上昇に繋がっているからです。つまり、リップルを活用した決済サービスXrapidが価格上昇のポイントになると考えることができます。

Xrapidとは、リップルをブリッジ通貨として用いることが考えられており、意味はあらゆる仮想通貨をリップルに変換し、リップルをあらゆる法定通貨へ変換できる橋渡し的な役割のことです。この機能が、Xrapidに実装されていることから、金融機関や取引所が導入を検討しているということです。また、リップルの今後の価格予想ですが、長期的に少しずつ上昇していき、再び100円台を突破するのでは、考える事ができるでしょう。

リップルの価格操作の噂はデマ

リップルの情報を収集している初心者の方で、リップルは価格操作されているといった情報を見て、不安になっているケースもあるでしょう。情報の発信元は不明ですが、度々リップル社が価格操作しているなど、市場にとってネガティブ要因になる風説が流れる事があります。

このような反社会的な行動に対して、リップル社は公式に反論および声明を発表しており、1つ1つ論理的に解説しています。簡単に表すと、リップルの価格操作などあらゆる風説はデマということです。

リップルの価格上昇要因について

最後のリップル取引を検討している方が、気になる点として価格上昇要因についてどのようなポイントを押さえればよいかについて解説します。1つ目は、前述でも解説していますが、リップル社が提供しているXrapidの動向について、定期的に情報収集するのがいいでしょう。

2018年8月時点で、短期的に価格の上昇が起こった要因はXrapidにアメリカの取引所や他国の金融機関が導入を発表したからです。あらゆる法定通貨と仮想通貨の、仲介役として活用されるよう開発されたXrapidは、世界的にも好材料として考えられています。

2つ目は、送金時間とコストについてです。リップルの価格や人気を支えている要因は、送金時間が10秒以内とクレジットカードなどに引けをとらない速度という点と、1円以下の送金コストがあるからです。特に、リプルの安い送金コストは少額資金を送金するユーザーにとっては、利便性の高い機能といえ投資家以外にも活用する事例が見られます。

リップルは短期的に大きな価格変動が起きるタイプではありませんが、価値の上昇が認められると共に長期的に少しずつ着実に価格上昇するタイプなので、長期保有を狙う投資家におすすめといえます。