仮想通貨投資をいざ始めてみようと考えた時に、最初に壁となるのが初期資金に関する問題です。初期資金とは、仮想通貨投資で取引を行うための元本のことです。様々な仮想通貨投資家のブログやSNSなどを見て学び、事前準備をしたとしても、投資未経験者の状態では、初期資金についてどうすればよいのか、明確な方針や答えを見つけることは難しいといえます。
一般の方ですと、単純に仮想通貨を安く買って、高く売る、だけなのだから、初期資金について悩む必要はないのではないか、と考える方もいるでしょう。しかし、仮想通過の場合は、投資の初期資金についてシビアに計画を立てないと、後々投資を行いにくくなる可能性もあります。
そこで今回は、これからビットコインやアルトコイン投資を始める方に向けて、仮想通貨投資に必須な初期資金の金額や管理方法、取引との関係性について解説していきます。初期資金は、継続的に投資を続け、利益を出そうとする上で欠かすことのできない要素です。また、初期資金について悩んでいる方は、今回の記事を読んで参考にしてみて下さい。
仮想通貨投資に必要な初期資金額とは
仮想通貨投資について興味・関心が湧いた方にとって、初期資金について深く考える場がないかもしれません。もしくは、投資に初めて触れたことで、初期資金について考えるようになった方もいるでしょう。仮想通貨投資に限らず、初期資金は投資戦略を考える上で重要な要素の1つです。
ビットコインやアルトコインに投資をして、目標とする利益を計算していくと、利益率と必要な資金が見えてきます。そして、その資金というのは、初期資金ことで利益や損失額の金額に大きく関わってきます。ただ、中には利益率を引き上げれば、初期資金が少なくとも対処できると考える仮想通貨投資未経験者の方もいるでしょう。
確かに、利益を考える上で、利益率と資金のうちどちらかを引き上げる事ができれば、結果的に利益額は大きくなります。しかし、実際に仮想通貨投資を始めてみれば分かりますが、利益率は簡単に伸ばすことはできません。そもそも、利益を発生させること自体が簡単でないので、利益率を伸ばすという戦略は現実的ではないでしょう。
ですので、仮想通貨投資で利益目標を立てたら、必要な初期資金について考えることが大切なのです。では、仮想通貨投資に必要な初期資金についてですが、投資を始めるには仮想通貨取引所へ口座開設を行いますが全て無料で手続きができるので、取引に必要な金額だけを考えるとよいでしょう。
また、初期資金額についてですが、これから目標とする利益額や取引スタイルによって大きく変わります。1つ目は、仮想通貨投資をデイトレードスタイルで進める場合の初期資金ですが、約50万円以上は必要といえるでしょう。デイトレードは、1日の間に何回も取引を繰り返して、利益を積み重ねていく手法です。仮想通貨に限らず投資における相場の基本で、時系列を狭めていくほど値幅も狭くなるという傾向があります。
例えば、1BTC=100万円というレートで、1日に10万円の価格変動が起きるとします。1日で見ると大きな価格変動ですが、相場の時系列を狭めて5分間隔で見た場合数100円といった価格変動になることが多いです。時間が短ければ価格変動も小さくなるということです。
従って、デイトレードといった短期取引では、初期資金が小さいと利益が小さくなるので場合によっては手数料コストでマイナスになる可能性があります。初期資金が少ないと利益も小さくなるのがデイトレートの特徴でもあるので、結果的に資金力が重要となっていきます。
また、仮想通貨投資家の中にも専業トレーダーが存在し、デイトレードで生計を立てているケースがあります。専業トレーダーであれば、尚更資金力が必要となってくるので初期資金は50万円以上用意することになるでしょう。
2つ目は、中期・長期取引です。中期取引は、1週間から1ヶ月程で1回の取引を完了させる方法で、長期取引は1ヶ月程から1年以上の取引スパンを指します。これらのメリットは、初期資金が何10万円と用意せずとも利益をある程度得られるという点です。前述で説明しましたが、利益幅は時間とともに大きくなる傾向があるので、保有している時間が長い程利益幅を伸ばすことができるのです。
ただし、仮想通貨投資の場合は注意も必要で、価格変動が大きい傾向となっており長期間保有したことで、大きな下落に巻き込まれる可能性もあります。ですので、仮想通貨投資を始める場合は、対象の仮想通貨の市場や評価について良く分析する必要があります。
仮想通貨投資では初期資金を少額で始める事ができる
仮想通貨投資では、初期資金を5000円台からでも始められる特徴があります。なぜなら、仮想通貨の場合購入単位の幅が広いため、ビットコインなども数1000円台で購入できるからです。従って、仮想通貨投資に回す初期資金が少ないという方でも、5000円台という少額資金で投資を始める事ができます。
また少額資金で仮想通貨投資を始める場合、利益を大きくしたいからといって仮想通貨信用取引や仮想通貨FXなどに最初から投資するのは避けた方がいいです。これらの取引は、仮想通貨投資になれていて万が一の損失にも対応できる方が向いている方法です。例えば、レバレッジ取引は、初期資金の2倍は10倍といった金額で取引を始められるので、取引結果もレバレッジを掛けた金額で算出されます。
仮想通貨投資の初期資金が1万円として、1万円からレバレッジ10倍掛けて取引したとします。利益が1万円であれば、レバレッジによって10万円の利益になりますが反対に損失となっても、10万円という結果は変わりません。
このように、損失に関してもレバレッジが掛かる信用取引や仮想通貨FXは、仮想通貨投資初心者にはリスク管理が難しいので慣れてから始めるのが一般的な流れです。初期資金が少額の場合でも、まずは現物取引から始めて取引の感覚を覚える事が大切です。現物取引とは、初期資金で仮想通貨取引を行う方法で、レバレッジや空売りはありません。その代わり、レバレッジによる大きなリスクを抱える必要はありません。
仮想通貨投資を行う上で初期資金を減らさない為には管理が大切
仮想通貨投資で初期資金をなるべく減らさない為には、リスク管理と利益を伸ばす為の取引テクニックの2つを覚える必要があります。まず、リスク管理についてですが、まず仮想通貨投資では損失が発生してしまうことを前提として考えます。初心者にとっては、リスクを受け入れるのは難しいかもしれませんが、正面から向き合うことでリスクを抑えることにつながります。
初期資金を損失させないようにするための管理方法ですが、まず初期資金のうち1回の取引に何割の資金を投入するか決める事です。仮想通貨投資初心者ですと、初期資金の全てを取引に使用するといった考えになっている場合もありますが、初期資金の数割を1回の取引に使用するのが基本です。
初期資金全てを取引に使用するのは、ハイリスクですし場合によっては1回の取引で市場撤退となる可能性もあります。従って、通常は初期資金のうち2~3割を仮想通貨投資に投入するのが、初心者にとっても負担を抑えながら取引ができる方法の1つです。
仮想通貨投資を始める前から初期資金の扱い方を考える事
仮想通貨投資をこれから始める方は、事前準備の段階で初期資金の確認と整理、そして資金管理や投入資金の割合など管理についてルールを決めておくことが大切です。仮想通貨投資を始めてからですと、取引に集中する場面が増えるので、なかなか初期資金を管理・整理することが難しいです。
ですので、仮想通貨投資を始める上では、初期資金の準備と資金管理、目標利益を定める事を考えましょう。