仮想通貨バブルが2017年に発生したことで、それまで関心がなかった方達も、仮想通貨投資を始めるようになりました。また、仮想通貨投資を始めた方には、全くの投資未経験者もおり、感覚で投資を行うケースもあります。しかし、2017年の仮想通貨バブルの時期は、マクロ的には上昇相場を形成していたので、基本的に感覚で売買を繰り返していても利益を出しやすい状況でした。従って、中には、感覚による仮想通貨投資を継続している場合もあり、2018年1月の下落相場及び2018年8月時点での相場に対応できないといったケースもあるでしょう。

そのため、手軽に始めやすく、2017年の仮想通貨相場を経験・見てしてしまうと簡単に利益が出せるといった考え方になりやすいです。しかし2018年の相場は株式投資やFXなどと同様に、景気動向や各プロジェクトの価値や信頼性、ビットコインの方向性、仮想通貨に関する法的な枠組みといった様々な材料を収集・整理、分析して売買タイミングを図る必要があります。

そこで今回は初心者や、2017年の相場感覚から2018年の相場へ対応しきれていない方へ向けて、基本の稼ぎ方や今後の可能性、少額資金から始める方法などについて解説していきます。

仮想通貨投資の稼ぎ方は様々

仮想通貨初心者や、感覚で取引していた方の多くは、その種類について知らないこともあるのではないでしょうか。仮想通貨投資といえば、単純に「円」で仮想通貨を買って、購入した仮想通貨の値段が上がったところで売るといった、シンプルな売買ルールをイメージします。確かに基本といえる、現物投資の場合は前述のような流れで取引します。

また、一般的に初心者は、リスク回避や取引の基本を覚えるという意味で現物投資を覚えるケースも多いです。ただ、仮想通貨投資の稼ぎ方について覚えるためには、現物取引の仕組みやポイント、他の取引方法についても理解しておく必要があります。

1つ目の稼ぎ方は、前述でも触れたように現物取引です。仮想通貨の稼ぎ方としては基本の取引方法で、多くの仮想通貨初心者が最初に覚える方法でしょう。現物取引では、例えば元本が「円」としてビットコインと取引する場合、円でビットコインを購入する買い注文からのみのルールとなっています。また、稼ぎ方のポイントとしては、スイングトレードで分析方法を覚えたり相場の動きを観察したりしながら、投資を行うことです。仮想通貨投資の稼ぎ方を覚えたいと考える方には、とにかく利益を早く出したいと思いながら取引を行うかもしれませんが、それよりもまず基本的なテクニックを実践方式で学ぶことを優先的に考えましょう。

2つ目の稼ぎ方は、信用取引です。初心者でもレバレッジや空売りといった、用語は聞いたことがあるでしょう。なぜ、現物取引では売り注文ができず、信用取引では売り注文が可能かといいますと、元本の取り扱いと取引のルールが違うからです。現物取引の場合は、自己資金を使って仮想通貨を購入するため、売りに出されている仮想通貨に対して売り注文はできません。しかし、信用取引では、自己資金を担保金(保証金)として取引所に預け入れ、その資金と同額もしくは倍率(レバレッジ)を掛けた金額を借りて取引を行います。従って、取引所から借りる資金は、預け入れた「円」だけでなくこれから取引する仮想通貨での投資が可能となります。そうすると、円/ビットコインのペアの場合、自己資金が円であってもビットコインを借りて空売りができるようになります。

このように、仮想通貨投資の稼ぎ方は、取引方法だけで見ても奥が深いものとなっています。

仮想通貨投資の可能性

仮想通貨投資を始めた方の中には、仮想通貨で稼ぐことができる可能性はあるのだろうか、といった疑問を感じることもあるでしょう。また、投資を始めたが、損失を発生させてしまい元本が減少していると、同様の考えになることもあります。

仮想通貨投資の可能性について考える時は、投資という点から離れて仮想通貨の今後の可能性について調べてみるとよいでしょう。仮想通貨投資をしていると、お金の本質的な部分について忘れがちになりますが、そもそも仮想通貨の価値について理解しなければ分析・予測が難しいです。

例えば、イーサリアムの可能性について考えてみましょう。時価総額ランキング2位を記録しているイーサリアムは、国内でも多くの仮想通貨投資家が取引しています。イーサリアムの可能性について考える時は、イーサリアムのプロジェクト内容、他分野でどのように活用されているか、安全性や信頼性はどの程度あるのかなどについて調べる必要があります。

イーサリアムのプロジェクト内容は、ビットコイン違ってアプリケーションのプラットフォームとして活用されることを目的として開発、改良が進められています。この内容から読み取れる可能性は、企業がイーサリアムを使ってシステム開発を行うこと、イーサリアムを使った新たなアプリケーションやコミュニケーションツールなどが考えられます。

システムやアプリケーション開発のベースに活用されるということは、今後も企業がイーサリアムを使うために仮想通貨市場に参入する可能性があります。企業が参入するということは、多くの投資家は価値の上昇に期待して買い圧力が高まることも予想できます。そして、分析結果の1つとして、イーサリアムは、今後も長期的に価値上昇の可能性が考えられると判断することができます。

このように仮想通貨投資を行う上では、価値上昇の可能性を探る分析作業が大切です。

仮想通貨投資は少額資金からでも始めることができる

仮想通貨投資について興味関心がある方には、基本を覚える前に資金の準備が難しいというケースもあります。しかし、株式投資やFXよりも少額資金で始めることができます。ですので、資金不足の方でも比較的始めやすいという利点があります。

株式を始める場合は、一般的に50万円以上の資金が必要とされています。正確には株式ごとに最低購入価格に違いはありますが、手数料コストや1000円以上の利益を得る為には50万円以上が1つの水準です。

対して、ビットコインでは国内の多くの取引所で1000円単位から購入することが可能です。株式など既存の金融商品と比較すると、その差額の大きさが分かるでしょう。また、1000円単位の少額資金で取引を行っても、手数料コストが0,01%台の取引所が多いので収益を確保することも可能です。仮想通貨投資の資金を10万円単位で考えていて、資金不足となっていた方は1000円単位の少額資金から投資を検討してみるのもいいでしょう。

仮想通貨投資のメリットは気軽に始めやすいこと

仮想通貨投資の稼ぎ方は様々仮想通貨投資を始める上で、欠かすことのできない要素はどのようなメリットが存在しているか把握しておくことです。投資ではメリットやデメリット、リスクといった部分に関して予め理解しておくことが基本です。

仮想通貨投資のメリット1つ目は、気軽に始めやすい環境という点です。多くの一般の方は、投資に対して危ない、リスクが高い、資産家が行うなどハードルの高い印象を持っています。しかし、口座開設に係る費用はありませんし前述で解説したように1000円単位の少額資金から始めることができます。また、非中央管理方式であることや匿名性の高いブロックチェーン技術を使っているので、仮想通貨自体に対してのハッキングリスクは抑えられているでしょう。

メリット2つ目は、仮想通貨市場の価格変動の大きさです。ビットコインでも、1日に1万円の価格変動が発生する相場なので、短期間で利益を得られる場面があります。ただし、価格変動が大きいということは、損失が発生した場合の損失額も同様に大きくなるので、リスク管理を怠らないことも重要です。

儲かる仮想通貨投資をするには取引方法を決める事

仮想通貨投資で儲かるためには、様々なスキルや経験が必要ですが初心者が最初に覚えるべき要素として取引方法を決める事です。

この場合の取引方法とは、裁量取引とシステムトレードのことです。裁量取引を簡単に表すと、投資家自身の感覚にゆだねて取引を行うことで、過去の経験や感覚から売買タイミングや価格予測します。システムトレードは、感覚的な取引を一切排除して外部要因やテクニカル指標から、機械的に取引を行う事を指します。また、システムトレードの場合は、トレードルールも決めてルールに沿った取引を進めていく特徴があります。

なぜ、2つの取引方法が、儲かるために予め決めておく必要があるのかということですが、取引のルールやスタンスを決めておかなければ、売買タイミングや損切時にリスク要因となるからです。

仮想通貨投資で儲かるためには、リスクを抑えて利益を伸ばすのが基本です。しかし、取引方法を決めておかないと、ある時は感覚で取引を行いある時は機械的な取引を行うとなった場合に、一貫性がなく次の取引に活かせないデメリットがあります。

ですので、仮想通貨投資で儲かるためには、一貫性を持つことと裁量取引とシステムトレードどちらが、自分に合っているかよく調べる事が大切です。