2018年も引き続き仮想通貨市場が盛り上がっており、副業や趣味として仮想通貨投資に興味や関心を持ち始めている方もいるでしょう。仮想通貨投資の魅力は、株式投資やFXよりも取引を始めやすく、取引に関する環境も揃ってきている点があります。また、仮想通貨の価格変動が大きいという点は、ハイリスクではありますが、チャート解析や適切なリスク回避行動を自身の責任の元で、行うことができれば短期取引で利益を得られる可能性が出てきます。

しかし、仮想通貨に興味がある未経験者や仮想通貨初心者は、売買タイミングやリスク回避の行動をどのように分析して確率させていけばいいか、分からないこと多く悩みます。仮想通貨は、成長市場であると同時に、相場予測に必要なデータなどに関してまだ不足している側面があるため、中級者以上はそれぞれ独自に情報を整理して、取引戦略を立てています。

このような背景もあり、これから仮想通貨を始める方や初心者は、必要な仮想通貨の基礎知識を得る機会が少ない状況となっています。そこで今回は、仮想通貨投資に大切なチャート解析を軸に、基礎知識から勉強方法、基本的な形について分かりやすく解説していきます。

仮想通貨のチャート解析

仮想通貨初心者が悩むポイントの1つは、仮想通貨のチャート解析を含め基礎的な知識がまとまって紹介している所が少ない点にあります。資産運用の経験がある方であれば、投資の基礎知識や解析技術を、仮想通貨に応用して売買することもできますが、そうでない方は仮想通貨の売買に関するノウハウが無いので、感覚で取引してしまう可能性もあります。2018年時点でも、少しずつ仮想通貨のチャート解析に関する、様々な理論などが出ていますが初心者には難しい内容です。

そこで、仮想通貨のチャート解析を行うために、多くの仮想通貨投資家が実践しているテクニカル分析を使ってみるのがおすすめです。テクニカル分析は元々株式投資のチャート解析に用いられている技術ですが、様々な仮想通貨投資家などが解析方法を探っていくうちに、テクニカル分析を応用するという1つの方法が確立しました。

テクニカル分析は株式投資の解析なので、必ずしも仮想通貨の解析に合致する訳ではありませんが、それでも多くの投資家が用いている実績を見ると、使い方によっては効果が発揮されるといえます。

仮想通貨のチャート解析にテクニカル分析を用いる場合は、後述でも紹介する意味や指標について良く理解する必要があります。テクニカル分析は、複数の指標を総称して読んでいるので、実際には様々なテクニカル指標が存在します。仮想通貨のチャート解析時には、その複数のテクニカル指標を組み合わせて相場の状況を読み取ったり、価格を予測したり、これからどのような価格推移になるのかグラフや計算で導き出します。

仮想通貨チャートの基礎知識

続いて仮想通貨チャートの基礎知識についてですが、まずはその見方について理解することが大切です。仮想通貨に限らず、投資におけるチャートにはローソク足や出来高、板や時間軸や基礎知識となります。

基礎知識1つ目の仮想通貨のチャートのローソク足についてですが、ローソク足とは文字通りローソクのような形をしたグラフのことで、安値と高値、始値と終値が1つにまとまっている便利なものです。また、時系列についてですが、どの時間軸の仮想通貨チャートに設定するかで、1つのローソク足が持つ情報量と時間が変わります。例えば、5分足チャートと記載されている場合は、1つのローソク足が示す時間軸は5分間の価格変動を示すことになります。

続いて基礎知識2つ目は、出来高のことで一見すると仮想通貨チャートと関係ないように感じますが、解析に重要な役割なので覚えておきましょう。出来高とは、ある期間の売買量のことで5分足チャートの場合は、5分間にどれだけの売買が行われたか棒グラフで表されます。そして、出来高はチャート解析においてトレンド転換の兆しや急騰、急落相場の兆しを見つけるための材料として活用することも可能です。出来高単体では、仮想通貨チャートの解析は難しいのですが、ファンダメンタル要因や別の指標を使うことで、近々相場が動く予測ができます。

基礎知識3つ目は、仮想通貨の売買注文を行う際に必ず画面に表示される、板についてです。板とは、各価格帯及び、売りと買い注文が視覚的に一目で分かるよう整理された表のことです。左側に売り注文が表示しており、右側に買い注文を表示しています。また、各価格帯の注文数も表示されており、時々刻々と価格変動と注文数の変動を見ることができます。

重要なポイントは、時間と共に注文数と価格が変更する点を確認しながら、チャートを解析することです。投資の上級者の中には、基礎知識の1つである板を使って仮想通貨取引するケースもあるほど、板から得られる情報は重要ということが分かります。また、板はチャート解析に使用する指標と違って、加工せず解析できる情報なので、投資に役立つ指標と考えることもできます。

仮想通貨チャートの形についての基礎知識

仮想通貨チャートの基本を学ぶ上で、株式投資のテクニカル分析で培われたチャートの形について知っておくこくべきでしょう。チャートの形から解析するというのは、過去の相場でトレンド転換や急騰、急落相場となったチャートにはある程度の確率で、似たようなチャートが発生するという投資の基礎知識の1つです。

仮想通貨初心者や資産運用未経験者ですと、あるチャートの形が形成されると、その後の動きが予測できるということについて、あまりイメージしにくい内容となるでしょう。ですので、チャートの形について基礎知識を覚えたら、実際にどのようなチャートが過去に繰り返し形成されたかチェックするのが必要です。

元々は株式投資で培われたノウハウですので、仮想通貨チャートにどこまで応用できるかは、各投資家が実証しながら確かめるしかありません。例えば、基本的な形として、Nの形が代表的です。これは、価格が一旦上昇してその後一時的に下落します。そして、再び上昇するのですが、この時に上昇するか反落するかの判断基準が、1回目に上昇した価格を超えるかどうかになります。これも、過去のチャートから導き出された形及び一定確率で発生するパターンの1つです。

他には、Wのチャートがあります。こちらの場合は、下落相場を想定します。1度底値を付いてその後上昇して、再び下落します。2回目の下落時は1回目の底値と同じラインが条件です。そして、2回目の上昇時に、1回目に上昇した時の高値を超えたら上昇相場、高値を超えなければそのまま下落相場となるといった内容です。

上記に挙げた基本的なチャートの形は、仮想通貨でも活用することができるのでテクニカル分析を軸に投資を行う方は、覚えておくといいでしょう。

仮想通貨チャートの勉強方法

仮想通貨をチャート解析で相場を分析する場合は、主にテクニカル分析を用います。また、仮想通貨のテクニカル分析及びチャート解析は、1日で覚えられる量ではないので、少しずつ勉強して土台となる基礎固めを行うことがまず必要です。

そして、仮想通貨の勉強方法についてですが、チャートの形を覚える事やテクニカル指標などが記載されている、投資の書籍やサイトをチェックするなどがあります。また、テクニカル分析のみに絞って、定義から勉強するのもありでしょう。仮想通貨のチャートやテクニカル分析を扱うサイトでも勉強できますが、テクニカル分性の本質や各指標の計算内容について深く記載しているものは書籍が多い傾向にあります。

また、仮想通貨初心者が仮想通貨のチャートを勉強する際は、順張り投資か逆張り投資か決めること必要です。なぜなら、チャート解析に用いる指標やツールは、各目的に特化しているため万能型はありません。ですので、最初に仮想通貨投資の方向性を決める事が、効率よくチャート解析について勉強できるポイントです。

高機能ツールを使った仮想通貨チャート分析

高機能ツールを使った仮想通貨チャート分析仮想通貨のチャートを解析するために、どのようなツールをインストールすればいいか分からないと悩む方もいるでしょうが、国内の仮想通貨取引所ではチャート解析のための高機能ツールを実装しているので、高機能ツールを探す手間はありません。

また、高機能ツールは、仮想通貨取引所ごとに実装しているタイプが違うので、FX経験者でMT4に慣れている方はビットポイントがおすすめでしょう。ビットポイントではMT4を導入しているので口座開設するだけで利用することができます。

他には、仮想通貨チャートにも対応している、トレーディングビューも有名です、トレーディングビューは、仮想通貨だけでなくFXや原油先物、株式投資など様々な解析が可能なので、仮想通貨投資家のみならず注目の高機能ツールです。

仮想通貨のチャート解析の高機能ツール、トレーディングビューを取り扱っている仮想通貨取引所は、コインエクスチェンジやザイフなどとなっています。ちなみに、大手仮想通貨取引所ビットフライヤーは、ライトチャートやオリジナル、クリプトウォッチと呼ばれる3種類の高機能ツールを採用しています。

これから仮想通貨取引所を選ぶ方は、仮想通貨のチャート解析を行う高機能ツールを基準とするのもいいでしょう。