仮想通貨は日々の価格変動が大きいため、特定の仮想通貨を保有している方や注目している仮想通貨がある方は常にその価格を把握しておきたいですよね。FXなどでおなじみのチャートですが、仮想通貨においても過去や現在の値動きを把握したり将来の値動きを予測したりするうえチャートはで大いに役立ちます。本ページでは仮想通貨のチャートをマスターするために、仮想通貨チャートアプリを選ぶポイントや仮想通貨のチャートの見方などを解説していくのでぜひ取引の参考にしてみてください。

仮想通貨のチャートアプリを選ぶポイント

仮想通貨を保有していると仕事など外出先でも価格が気になることがあるかと思います。そんな時は仮想通貨のチャートアプリを利用すれば外出先からいつでもスマートフォンで仮想通貨の価格を確認できるのでたいへん便利です。しかしGoogleやAppleのストアを見てみるとたくさんの仮想通貨のチャートアプリがあり、どのチャートアプリをダウンロードしたら良いのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。そこでここでは仮想通貨のチャートアプリを選ぶポイントをご紹介いたします。

仮想通貨のチャートアプリを選ぶポイントはいくつかありますが、特に重要なのは「日本語に対応しているかどうか」、「チャートが見やすいかどうか」、「対応している仮想通貨」です。

まず1つ目ですが、海外製のチャートアプリだと表記がすべて英語ということも多く、いくら高機能でも英語が苦手な方は一気に使いづらくなってしまいます。2つ目のチャートの見やすさについては個人差があると思うので、事前にチャート画面を確認することをおすすめします。3つ目の対応している仮想通貨については自分が保有している仮想通貨や注目している仮想通貨にチャートアプリが対応しているかどうかを必ず確認するようにしましょう。

仮想通貨のチャートを取引所別に見る方法

仮想通貨のチャートアプリは主に仮想通貨取引所が開発した公式チャートアプリと第三者が開発したチャートアプリの2つに分けられます。なお、ここでいう第三者とは仮想通貨取引所以外のソフトウェア開発会社や個人のことです。「bitFlyer」や「GMOコイン」など特定の仮想通貨取引所で仮想通貨の売買を行っている方は公式チャートアプリを利用するとよいでしょう。公式チャートアプリでは取引所が扱っている仮想通貨のチャートがリアルタイムで更新されるので正確な情報を得ることができます。

しかし公式チャートアプリのデメリットとして、その仮想通貨取引所が扱っていない仮想通貨のチャートが見れないという点や他の仮想通貨取引所と比較できないという点が挙げられます。複数の取引所に登録している方やどの仮想通貨取引所を選ぶか迷っている方など、取引所別にチャートを見たいという方は第三者が開発したチャートアプリがおすすめです。

取引所ごとの価格差をひと目で確認できるのでたいへん便利ですよ。第三者が開発したチャートアプリを選ぶ際は対応している仮想通貨取引所も追加でチェックしてみてください。

仮想通貨の過去チャートを見て将来の値動きを予測しよう

仮想通貨のチャートを見ていると現在だけでなく過去のチャートも確かめたくなることってありますよね。株式や為替などと同様に仮想通貨においても、過去のチャートを分析してパターンを読むことは今後の値動きを予測するうえで役に立つことがあります。このように、チャートを見て過去の値動きパターンから将来の値動きを予想・分析しようとする手法を「テクニカル分析」と言います。

なお、他にも財務諸表や健全性、競合相手、市場など様々なデータを元に分析する「ファンダメンタル分析」と呼ばれる手法があります。例えば「ある仮想通貨が某大企業と提携を結んだ」というニュースを元に「価格が上がるだろう」と考えるのがファンダメンタル分析です。

特にチャートを使う場合は前者のテクニカル分析が重要になってくるので覚えておくとよいでしょう。しかし、過去のチャートを見るといっても見方がわからなければ有効活用できません。仮想通貨においてはローソク足チャートがよく利用されていますが、株式やFXの経験がない方はローソク足チャートと言われてもピンとこないかと思います。そこで次の項ではローソク足チャートについて解説いたします。

仮想通貨のローソク足チャートの見方を解説

仮想通貨のローソク足チャートの見方折れ線ではなく、ローソクのような形をしたチャートを「ローソク足チャート」と言います。ローソク足チャートについて解説していく前に、まずは始値・終値・高値・安値という4つの単語の意味を理解しておきましょう。始値と終値、高値と安値がそれぞれ対になっています。ある期間の最初に取引された値段を「始値」と言い、最後に取引された値段を「終値」と言います。また、ある期間に取引された最も高い値段を「高値」と言い、最も安い値段を「安値」と言います。

これら4つの単語の意味が理解できたところで次は「陽線」と「陰線」について解説いたします。ローソク足チャートには陽線と陰線という2種類の線があり、アプリやサイトによって色は異なりますが2つに色分けされています。まずはローソクの本体部分について見ていきましょう。終値が始値よりも高い場合、つまり価格が上昇した時は陽線を使い、下辺が始値、上辺が終値になります。逆に終値が始値よりも低い場合、つまり価格が下落した場合は陰線を使い、下辺が終値、上辺が始値になります。

次に、ローソクの本体部分の上辺と下辺の先に伸びている細い線がありますが、これは「ヒゲ」と呼ばれ、上辺の先のヒゲは「上ヒゲ」、下辺の先のヒゲは「下ヒゲ」と呼ばれています。上ヒゲの先端は高値、下ヒゲの先端は安値を表しています。本体部分やヒゲの長さによって相場の勢いなどがわかるので、ローソク足チャートは売買のタイミングを計るのにたいへん役立ちます。

なお、ローソク足チャートは一定期間内の値動きを表しますが、期間が1日の場合を日足、1週間の場合を週足、1か月の場合を月足と言います。取引の目的に応じて長期的な値動きを見たい場合は月足チャート、短期的な値動きを見たい場合は日足チャートなど使い分けるとよいでしょう。

仮想通貨のチャートをMT4で見る方法

FXにおいては多くのプロが愛用している取引プラットフォーム「MT4(メタトレーダー4)」ですが、MT4は非常に高性能なことで有名で、MT4を活用すれば独自のテクニカル指標の作成や自動取引を行うこともできます。最近はFXだけでなく仮想通貨でもMT4が導入されはじめてきているため、一度使ってみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。高度な取引を行いたい方は1度MT4に触れておくことをおすすめします。

MT4が使えるかどうかは仮想通貨の取引所がMT4に対応しているかどうかで決まりますが、残念ながら日本国内ではMT4に対応している仮想通貨取引所は今のところほとんどありません。現在日本国内でMT4に対応している仮想通貨取引所としては「BITPoint(ビットポイント)」が有名で、BITPointのアプリをインストールすればパソコンからだけでなくスマートフォンからでもMT4を使うことができます。MT4に対応したBITPointのチャート画面はカスタマイズ性が高く使いやすいと評判なのでぜひ1度試してみてくださいね。

また、「FXTF MT4」というサービスを提供する株式会社FXトレード・フィナンシャルが2018年1月に仮想通貨のレートを新たに導入しました。取引はできないものの、BTC/JPY(ビットコイン/円)・XRP/JPY(リップル/円)・MONA/JPY(モナーコイン/円)・BCC/JPY(ビットコインキャッシュ/円)という4つの人気銘柄のチャートが見られるのでこちらもぜひ試してみてください。