仮想通貨取引所の使い方

取引所の使い方はいたって簡単です。というのもオンライン上で簡単に口座を開設できるからです。仮想通貨の取引所は国内外に数多く存在し、その中から選んで口座開設します。口座の開設はとても簡単で、メールアドレスやパスワードを登録して、本人情報の入力と本人確認書類を提出すれば売買が可能になります。海外マーケットでは本人確認書類の提出不要なところもあるので、数分で口座開設できる場合も多々あります。

口座を開設したらトレードできるようになります。基本操作は大きく分けて入金・出金・取引の3種類となります。入金や出金は日本円のほか、仮想通貨でも行うことができます。海外取引所では日本円による入出金ができないところもあるので注意が必要です。入金ができたら売買が可能になります。売買は取引所とやり取りする販売所と、ユーザー同士で売買を行う取引所から選択が可能です。一般的にはスプレッドの狭い取引所の方が好まれる傾向にあります。

実際のトレードは売買画面から行います。通貨の選択、レバレッジの選択が可能です。買い板や売り板、それにチャートも表示されるので、すべてを総合的に判断しながら注文を考えて行きましょう。注文は、注文ボードに数量を入力・選択して発注を行います。

仮想通貨取引所の特徴

仮想通貨の取引所といっても様々です。それぞれの市場には特徴があり、自分に合ったマーケットを選ぶことが充実した売買に役立ちます。特徴を見る時、いくつかのポイントを押さえておくと特徴が見やすくなります。

特徴のひとつとして基本的なサービス水準です。サービス水準には手数料、レバレッジ取引が可能か、サーバーの強さなどが挙げられます。例えば国内大手zaifでは時期によっては手数料がマイナスのときがあり、そのときは大々的に手数料マイナスという宣伝をしていました。それだけ、投資家にとって手数料というのは気になるポイントだと言えます。特に裁定取引やデイトレードなどで、売買回数が多くなる投資家は気になるところでしょう。

また、独自のサービスが行われているかということも取引所を選ぶ際の判断材料となります。例えばzaifでは独自サービスのひとつにコイン積立というものがあります。サービスを利用すれば毎月指定の金額が引き落とされ、1日おきに指定の通貨を自動的に買い付けることが可能になります。また、BITPointではFXでもお馴染みのMT4をダウンロードして使用できます。

このように、それぞれが差別化のために独自にサービスを展開しています。また、仮想通貨だけでなくトークンの売買が可能なマーケットもあります。そのような所ではよりトレードの選択肢が広がります。このように取引所が展開するサービスに魅力を感じたら、口座開設を検討してみてもよいでしょう。

仮想通貨取引所の比較方法

口座開設先を比較するときには、先ほど挙げた特徴を比べてみましょう。手数料、サーバーの強さ、安全性、独自のサービスを比較して、自分に合ったものを選びます。中でも安全性というのは最重要視すべきものと言えるでしょう。仮想通貨の世界ではハッキングの被害も報告されています。春先にはコインチェックの流出騒動もありました。仮想通貨というシステムはまだまだ不安定なものと言えるかもしれません。

安全性の基準として国内であれば、金融庁の仮想通貨交換業者に登録しているかどうかが重要なポイントになります。登録されているかどうかは、安全なシステムが構築されているというひとつの判断材料になります。

安全な売買ができる環境にあるものをまず選択し、その中から自分に合う取引所を選ぶというのは賢い選択方法のひとつです。安全な業者をピックアップしたら、短期売買を行う人であれば、売買手数料がなるべく安い業者を、初心者であればサポートが充実している業者を、上級者であれば高度なチャート分析ができる業者を、といったように各々のスタイルや投資経験に応じて取引所を選んでいきましょう。

また、独自サービスも目を通しておきましょう。せっかく仮想通貨の売買を行うのであれば、楽しくトレードを行うに越したことはありません。楽しく売買を行い、長続きさせるためには、各企業のサービスが必要となるでしょう。これらの比較は各情報サイトや雑誌から簡単に行うことができます。

仮想通貨取引所でのハッキングの危険性

仮想通貨取引所でのハッキングの危険性仮想通貨の取引所では全世界でハッキングの被害が多く報告されています。日本では2014年のマウントゴックスのハッキング事件や、最近では2018年のコインチェックのネム流出騒動が有名です。もちろん、業者では様々なハッキング対策を講じていますが、完ぺきに防ぐことはできないのが現状です。

ただし、それ自体セキュリティは強固なものです。ブロックチェーン技術が使われていますが、情報が記録されているブロックがつながっており、ハッカーが改ざんすることは難しいと言われています。しかし、取引所となると話は別で、仮想通貨の技術に見合った技術が未だに開発されていない現状があります。

もちろん完全な対策はできないにしても、ある程度の対策は可能となります。さらにハッキング対策は個人でも可能です。マーケットの多くは口座開設時に2段階認証を推奨しています。登録したスマートフォンに認証コードが保管されるので、不正なアクセスを防ぐことができます。また、ログインパスワードを複雑な組み合わせに設定し、SMS認証や電話認証を行うことで、より安全なトレード環境が整います。

金融庁の仮想通貨交換事業者登録の取引所を利用し、自分でもセキュリティ対策をしておけば、資金が流出する可能性は極めて低くなります。自分の資産は自分で守るという意識が最も大切と言えるでしょう。

仮想通貨取引所の独自トークンの存在

仮想通貨にはビットコインやイーサリアムを代表とする仮想通貨のほかに、トークンという通貨があります。トークンも仮想通貨とみなされることもありますが、通常の仮想通貨と違ってブロックチェーン技術を借り入れています。数多くの仮想通貨が販売されている中、トークンは何のために発行されているのでしょうか。それは企業が資金調達をするためです。

株式会社をイメージすると分かりやすいでしょう。トークンを発行して資金調達を行って事業を立ち上げる手法のことをICOと言いますが、毎年数多くのトークンがこの手法によって誕生しています。例えば2018年第一四半期を見ると、約400以上のプロジェクトが行われているようにその数は膨大です。ただし、トークンは安全なものばかりだけではありません。2018年第一四半期で上場できたのは20%ほどで、多くのプロジェクトで苦戦を強いられています。

そのため、安全なトークンを見極めることが大切になります。その基準のひとつとして大手でトレードできるかどうかということが挙げられます。例えば、zaifでは9つのトークンを取り扱っています。zaifという大手かつ金融庁の仮想通貨交換業者に登録されているということもあり、交換所としての安心感もあります。また、ICORatingなどのトークン格付けサービスを参考にするのも良いでしょう。

さて、資金調達のために発行されるトークンですが、取引所が独自に発行しているものがあります。独自トークンと言われ、有名なものではzaifのzaifトークン、BinanceのBNBトークンなどがあります。これらのトークンは交換所で買うことができます。独自トークンを購入するメリットは事業者によって様々ですが、手数料が割安になったり、配当金がもらえたりと何らかのメリットがある場合がほとんどです。また、一定期間ごとに事業者が独自トークンを買い戻す場合もあるので、そのような独自トークンは値下がりしにくく、長期的に見れば値上がりしやすくなるというメリットがあります。