仮想通貨の価格全体が昨年や今年の初めに比べると全体的に低迷しておりもどかしい思いをしている方も多いのではないでしょうか?仮想通貨投資として超長期スタンスであれば、放置して「気絶」しておけばよいのですが、レバレッジをかけて積極的に売買すれば、この低迷した仮想通貨相場の中で大きく稼ぐことも不可能ではありません。(一方で大きな損失が出る可能性ももちろんあります)そんな短期売買の指標として非常に重要となるのが、値動きを線で表した「チャート」です。今回は仮想通貨のチャートに関して改めて解説をしていきます。

無料で見られる仮想通貨チャート

仮想通貨のチャートのみであれば、多くのものが無料で入手することができます。利便性や即時性といった仮想通貨のトレードに必要な要素を考慮すると「インターネットサイト」もしくは「スマホアプリ」でチャートを見たいという方が多いのではないでしょうか?

インターネットで「○○(仮想通貨の銘柄) チャート」といった形で検索をかければよほどマイナーなアルトコインでなければ、値動きを表したチャートにアクセスすることが可能なはずです。もしくは、実際にすでに仮想通貨を売買をしているなど、どこの取引所に取り扱いがあるかを知っているようなものであれば、その取引所にログインすればその銘柄のチャートにアクセスすることが可能です。

スマホチャートアプリにおいては、仮想通貨取引所が作成しているチャートアプリや、全く別の会社、もしくは個人が作成しているチャートアプリなど、様々なチャートアプリを入手することができます。仮想通貨取引所が作っているチャートアプリは、確認できる限りではすべて無料です。

仮想通貨取引所は仮想通貨売買の手数料で稼ぎたいため、多くの人にチャートアプリをダウンロードしてらう方が利益に直結します。法人が作っているものの中には有料の仮想通貨チャートアプリや、もしくはチャートアプリ内で情報を得るために課金が必要なものもあるようですが、原則としては仮想通貨のチャートの入手そのものは無料でできると考えて差し支えありません。

どの仮想通貨チャートを選択すればよいか

PCで仮想通貨のチャートを見るのであれば、まずおススメとなるのは仮想通貨取引所のチャートです。大抵の取引所では、取り扱っている銘柄の売買を推進するため、その銘柄のチャートを掲載しているはずです。

チャートの値動きはリアルタイムに行われている売買に応じて動くため、即時で反映されている仮想通貨のチャート情報を得ることができますし、チャートを見ていて「チャンスだ!」と思えばそのまま同じ画面から仮想通貨の売買のアクションに移れます。一方で、取引所によって大きく値段が異なるケースも、価格や取引量が不安定な仮想通貨においては多々ありますので、可能であれば複数の取引所のチャートを見ながら適切な状態で売買できることが望ましいです。

もしくはCoinMarketCapというサイトにおいてはほぼすべての仮想通貨の時価総額や価格、チャートを確認することができます。どこの仮想通貨取引所で上場しているのかも見ることができるので、新たにトレードする銘柄を探す場合には使い勝手が非常によく、覚えておいて損はないページです。

アプリでチャートを見る場合も、特定の銘柄であれば、自身がアカウントを持っているもので構いませんし、これからトレードする銘柄のチャートを探すようであれば、少しでも多くの銘柄が検索できるチャートアプリを探せば大丈夫です。たとえば、CoinMarketCapもチャートアプリを出していますし、完全日本語対応の「ビットコイン相場」なども完全無料なチャートアプリで使い勝手が良いです。ご自身でお気に入りの仮想通貨チャートアプリを探してみてください。

仮想通貨を売買するためのチャートの指標について

仮想通貨のチャートは無料で様々な情報を得ることができますが、それだけでは上手にトレードを行うには情報が不足しています。そこでチャートから情報を得て、仮想通貨の売買の指標を入手する必要があるのですが、この作業のことを「テクニカル分析」と言います。この操作は仮想通貨に限らず、株やFXなど価格変動があり、そのチャートが存在するような投資商品であれば頻出する用語です。代表的なものとしてまずは以下のものは抑えておきたいです。

①ローソク足
江戸時代に日本で発祥した指標ですが、今では世界的に指標として使われています。「色(陽線or陰線)」で価格が上がったか下がったか「太い線の幅」で価格変動の大きさ「細い線(ヒゲ)の幅」で最高値、最安値の幅を一目で視覚的に確認することが出来ます。ローソク足を並べることで全体のチャートとしての値動きのトレンドや投資家心理を予測することができます。

②移動平均線
ローソク足よりも長い時期の値動きのトレンドを知れるよう、一定の期間の価格変動をプロットし、チャート上に線として結んだものを移動平均線と言います。短期、中期、長期(例、5日、25日、75日)など複数の移動平均線をチャート上に重ね合わせることで、仮想通貨の値動きを一定の期間で眺めることが出来ます。一般には
・より短いスパンの移動平均線が、長いスパンのものよりも上にある
・移動平均線が上向きである
などといったチャートの形から上昇トレンドと判断します。

③ボリンジャーバンド
受験で出てきた「偏差値」のようなイメージで、一定の値動きの中で正規の分布の中に納まる「許容値」のようなものを算出する指標です。この指標から乖離するレベルで暴騰すれば、下落のサイン、暴落すれば上昇のサインととらえることが出来ます。確率論なので、妄信はできませんが、チャートの上下動が激しい仮想通貨の値動きにおいては特に重要な判断指標ともなりえます。

仮想通貨のチャートを攻略するために

仮想通貨のチャートを攻略するために上記の指標、もしくはもっと踏み込む場合はもう少しマイナーな指標を覚えることも大事ですが、知識として持っているだけでは利益を得ることはできません。最低限の知識を身につけたら、実践や、実際の値動きと併せたケーススタディーを行って経験を積んでいくことが必須となります。

たとえば、チャートでの暴騰や暴落があった際や長い上昇、もしくは下降のトレンドが変化した際、上記の指標がどのような状態であったかを自分で確認したり、トレーダーの情報発信から見る、というのも一つ非常に有効な学習方法です。仮想通貨トレーダーはツイッターでフォローしたり、ブログをみつけたりといった形で、できれば実績を公開していて信用に足るトレーダーを探してみてください。場合によってはメッセージやコメントでアドバイスを仰いでみても良いかもしれません。

また、上記の指標から仮想通貨のチャートの動きのパターンをつかむことが出来るケースもあります。あくまで過去のケースから仮想通貨の次の動きを確率論で予測するものなので、妄信はできませんが、そのパターンを見て動く投資家たちの行動により、パターン通りに寄って行くといった、パターンがパターンを形成することもよくありますので、覚えておいて損はないでしょう。

仮想通貨チャートでチャンスを逃さないためのアラート機能

最後に、仮想通貨のトレードに便利な機能として「アラート」の解説を行います。アラート機能のあるアプリをダウンロードし、「いくらになったら通知」といった設定しておくことでスマホにプッシュ通知を飛ばすことが出来るようになります。

常にチャートを見ていられる立場であればそれほど重要ではない機能かもしれませんが、本業がありながらトレードを行う大半の人にとっては抑えておくべき機能です。中にはAIが売り買いのタイミングのアラートを出してくれるものもありますが、大半はアラートの価格は自分で設定しなければなりません。その設定の価格について、適当に設定しておいても何もしないよりははるかによいですが、せっかくならばチャートから判断した、トレンドの転換ポイントにアラートを設定しておきましょう。

正しくトレンドを読めるようになれば、アラートを活用し、うまく売買して稼ぐことが出来ますし、最初のうちは自信がなければ実際に売買は行なわずにチャートから判断した価格にアラートを設定しておいてもよいかもしれません。設定したアラートの正確さにある程度自身がついたら、それを指標に仮想通貨のトレードを始めてみてもよいでしょう。何となく売買していた時や大きな値動きに一喜一憂していた時に比べ、格段に正確な判断ができるはずです。