仮想通貨投資を始めて数か月経ち、取引やブロックチェーンの仕組みについても基礎的な部分が理解できると他の取引や専門分野についても学びたくなる頃です。学びたい分野は、人によって様々ですが、例えばビットコインのブロックチェーンについて、更に詳しく知りたいと考える場合やスマートコントラクト機能を活用したサービスについて、調べて行きたいと考えることがあります。
そして、他にも、ビットコインやアルトコインの原理的な部分について、更に詳しく知りたいと考える方もいるでしょう。その1つとして、仮想通貨とトークンの違いやそもそもトークンについて分からないので、基本から学んでいきたいと感じているケースもあります。情報サイトやSNS、そして上級者などが良く使うトークンという言葉は、何気なく使われていますが初心者からすると理解しにくいです。
今回は仮想通貨の定義や原理的な部分と、トークンの意味やトークンに関連する専門的な内容について基本から分かりやすく説明していきます。また、仮想通貨とトークンの違いについても、解説するのでその仕組みや技術的な部分を知りたい方は特に注目です。
仮想通貨とトークンの違い
初心者の多くは、仮想通貨とトークンを同じ意味として扱っているケースがあるのではないでしょうか。また、人によっては厳密な区別をしていない場合もあり、それらの言葉を混同して使うことがあります。更にですが、トークンの定義についても人によって解釈が変わることがあります。ですので、1つの統一された基準としてこれら二つの言葉の明確な違いを示すことは難しいといえます。
ただし、今回は1つの考え方として定義されている、仮想通貨とトークンの違いを説明します。仮想通貨とは、ブロックチェーン技術によって開発された通貨のことで、モノやサービスとの交換や法定通貨との交換が可能なものを指します。ビットコインやイーサリアムが代表的です。一方で、既に流通しているブロックチェーン技術を使って、発行させた通貨を一般的にトークンと呼んでいます。
ですので、場合によっては代替貨幣などと呼ばれることもあります。実際に、「何とかトークン」と呼ばれているものは、既に発行されているブロックチェーンシステム上で作成されたものを指しているので、今回のような定義もしくは違いの考え方も覚えておくと区別がつきます。
つまり、ビットコインやイーサリアムといった独自のブロックチェーンシステムで開発された通貨は仮想通貨と呼びますが、例えばイーサリアムのブロックチェーンで開発されたイーサリアムベースの仮想通貨は、トークンと仮想通貨どちらの呼び方もできるという違いがあります。ですので、トークンと付けられている場合は、既存の仮想通貨から生み出された代替貨幣となります。
また、トークンの中には更に違いがあり、カレンシータイプとアセットタイプと分かれています。2つのトークンの違いは、発行方法とその通貨が持つ意味がポイントです。トークンのカレンシータイプとは、ビットコインやイーサリアムのように、マイニング作業によって新たにトークンが発行されます。従って、今回説明している定義では、仮想通貨とトークンは違うのですが、発行形態についてはカレンシータイプと仮想通貨は共通点があります。
対して、トークンのアセットタイプとは、トークンの開発元が発行元となって発行枚数の調整等を行いながら新規発行作業を進めています。ちなみにアセットとは資産という意味で、仮想通貨やカレンシータイプと大きく違い、株式発行に近い仕組みです。仮想通貨自体が発行主体をなくして、分散型取引台帳というものを軸にしているのに対して、アセットタイプのトークンは従来の中央管理に通じる部分がある点が大きな特徴です。
仮想通貨やトークンのおすすめ銘柄
続いて2018年おすすめもしくは、注目の仮想通貨やトークンについて紹介します。リスクが低いものとしては、イーサリアムやリップルといった時価総額上位もおすすめでしょう。取引の仕組みを覚えるという意味で、ビットコイン取引のみを行っていた方はこの機会にビットコイン以外のものについても調べてみるといいでしょう。
値動きについてですが、時価総額上位の多くは、ビットコインと連動する傾向にあるので、初心者の方でもビットコイン取引で培った基本を活かしやすくおすすめです。
対して、トークン初心者に向けたおすすめの銘柄は、こちらも比較的知名度が高いバイナンスコイン、ザイフトークン、カウンタートークン、ペペキャッシュ、コムサ、キャッシュトークンなどを検討するといいでしょう。また、おすすめの理由として、ザイフトークンやキャッシュトークン、カウンタートークンなどは国内の取引所で購入できる手軽さがあるからです。
トークンというと、海外の取引所で取り扱っていて、おすすめも海外で取引されているタイプをイメージしますが、実際は国内の取引所で取り扱っているトークンがありますし、ザイフなど国内の取引所が発行しているタイプもあり成長市場といえます。
トークンの買い方についても仮想通貨とは違う
トークンの購入を決めたら、買い方の流れについて知っておく必要があります。トークンと一言で表してもカレンシータイプとアセットタイプ、国内と海外どちらで取り扱っているのか、取引所が発行しているタイプかなど様々な特色があります。
買い方については、トークンが上場しているかどうかの違いで判断するのがおすすめです。基本的に取引所へ上場しているトークンであれば、買い方はビットコインと違いはありません。しかし、取引所へ上場していない場合は、別の買い方を覚える必要があります。
上場していないトークンというのは、ICO案件で公募されているタイプのことを指しています。基本としては、上場していてコインマーケットキャプに登録されているといった条件を満たしたトークンをさがしますが、ICO案件を狙っているのであれば上場していないトークンを探すのもありです。
そしてICOトークンの買い方ですが、ICOトークンのサイトへアクセスしてユーザー登録を行います。一般的に本人確認証明手続きが入るので、承認まで多少時間が掛かります。その後は、ICOプロジェクト側が指定しているアドレスへイーサリアムを送金すると、送金が確認され次第ICOトークンが配布されます。
初めてトークンを購入する場合は、買い方や発行元の確認について慣れていないことを考慮して、上場済みのトークンから選ぶとリスクを多少なりとも抑えることが可能です。ICOトークンの場合は、発行元の評価や格付け、信頼性など様々な側面から実際に進行しているプロジェクトか、判断する難しさがあります。
トークンを法定通貨や仮想通貨に換金する方法
続いては購入後のトークンをビットコインや法定通貨に換金する方法を、簡単に説明します。トークンといっても、送金操作や換金操作については大きな違いはありませんので、比較的覚えやすい手続きといえます。
まず1つ目の換金方法は、トークンが取引所に上場していてビットコインもしくはドル、日本円などとペアになっているケースを説明します。保有しているトークンが仮にビットコインと通貨ペアの場合は、ビットコインに交換します。そして、ビットコインは多くの取引所で、円やドルとペアですので、ビットコインを経由してそれらに換金できます。
2つ目の換金方法は、トークンが上場していないケースです。この場合は、いわゆるICOと同じ状況ですので、基本的に円やドル、ビットコインと換金することは難しいです。換金の前に、トークンが上場するまで待ちましょう。
このようにトークンの換金方法は、取引所へ上場していればビットコインと同じように、換金や取引が可能です。
仮想通貨やトークンの規制は国際的に議論されている
最後に説明するのは、仮想通貨やトークンに関する規制についてです。トークンを含む仮想通貨は、2018年現在規制や枠組みについて、国際的に議論されている状況です。特にトークンの中でもICO案件については、マネーロンダリングの事例が海外では起きており、一定の規制が必要と考えられています。
国内の規制状況についてですが、世界的に見ても比較的寛容といえます。2017年4月に仮想通貨と仮想通貨交換業者などに関する法的な枠組みが決められました。また、ICOトークンについては金融庁が議論しているものの、2018年時点で自由に取引が可能です。
規制と聞きますと良くないイメージが浮かびますが、詐欺などを減らすための規制という意味で議論が交わされているので、今後の市場にとってメリットいえます。また、これからICOトークンへ投資を検討している方は、国際的な議論について日々動向をチェックしながら、準備を進めるのがリスク回避に繋がります。