売買できるアルトコインの種類は取引所によって違います。また、手数料も高いところ、安いところがありますので、自分が買いたいアルトコインを扱っていて、売買手数料が安い取引所を利用したいですね。取引所はたくさんありますが、売買したい仮想通貨の種類や、取引の目的によって、使い分けるのも一つの方法です。ここでは、アルトコインの売買におすすめの取引所を紹介していきます。
アルトコインの取引所と販売所の違い
アルトコインの売買をするときには「取引所」と「販売所」のどちらを利用すれば良いのでしょうか。取引所と販売所の違いがよくわからず、悩んでしまう人も多いようです。取引所は、個人間の売買を「取引所」」が仲介してくれている仕組みとなっています。つまり、あなたが取引所で買うアルトコインは、他の誰かが持っていて、売りに出していたということになります。取引所は、「買いたい人」「売りたい人」を仲介することになりますので、その仲介手数料の意味で「売買手数料」を徴収しているのです。
それとは逆に、販売所は「取引所が保有している仮想通貨を買う場所」「自分が持っている仮想通貨を、取引所に買い上げてもらう場所」となります。個人間の取引ではなく、取引所自体が持っているアルトコインを購入したり、逆自分が持っているアルトコインを買ってもらったりする場所となります。この場合、取引手数料としてではなく、そのアルトコインの価格に手数料が含まれています。
ある日のアルトコイン販売所の価格を見てみましょう。イーサリアムの市場価格が21,800円のときに、販売所では、「イーサリアムを買う場合」は22,921円、売りたい場合は21,317円と表示されており、市場価格よりも高く買わなければならず、逆に、売りたいときは、市場価格よりも安い価格でしか売れないこととなります。
この価格差が、取引所が設定している「手数料」の役割を果たしており、高めに設定されているのが特徴です。アルトコインの売買をするのであれば、実質の手数料が高めの販売所より、取引所の方がおすすめです。
アルトコインの売買におすすめの取引所
アルトコインを売買できる取引所は、海外の取引所と国内の取引所があります。海外の取引所では、「Binance(バイナンス)」や「Bitrrex(ビットレックス)」がおすすめです。海外のこれらの取引所は、数百種類のアルトコインを売買することができ、他の人があまり注目していないような、掘り出し物とも言えるようなアルトコインも探して買うことができます。ただし、売買はすべてビットコインで行われますので、まずは日本の取引所でビットコインを購入し、送金することが必要です。
アルトコインを日本の取引所で売買する場合は、ビットバンクやDMMビットコインがおすすめです。ビットバンクは、取り扱い通貨が「ビットコイン」「ビットコインキャッシュ」「ライトコイン」「リップル」「イーサリアム」「モナコイン」となっており、すべて取引所形式なので、指値をすることが可能です。また、手数料無料キャンペーンを頻繁に行っていますので、手数料がかからないことも魅力となっています。
DMMビットコインは、現物取引はビットコインとイーサリアムのみですが、アルトコインのレバレッジ取引ができることが特徴です。DMMビットコインでは、ビットコイン、イーサリアム、ネム、リップル、イーサリアムクラシック、ライトコイン、ビットコインキャッシュのレバレッジ取引を行うことができます。相場が下落している場合は、これらアルトコインをショート(売り)して、利益を出すことができます。
アルトコインを売買できる取引所のおすすめアプリ
アルトコインを売買できる仮想通貨取引所では、無料アプリを配布しているところもあり、スマホでの売買がしやすいように工夫されています。2017年にコインチェックがブームになった理由は、だれでも使いやすく、簡単に操作できるアプリの存在が大きかったと言われています。
アプリが使いやすいとして定評がある取引所は、GMOコインです。GMOコインのスマホアプリ「ビットレ君」は、ビットコインFXをする人から高い評価を受けているアプリで、シンプルでわかりやすく、見やすい画面が支持されています。アルトコインはビットコインの価格に連動する仕組みなので、仮想通貨投資を行う際には、ビットレ君を使ってビットコインの動きをチェックすると良いでしょう。
現物の売り買いがしやすいのは、ビットバンクのアプリです。ビットバンクは、取り扱っているアルトコインの種類や、セキュリティの高さなどが評価されている取引所であり、仮想通貨の売買もすべて取引所形式です。取引には「売買板」を使うため、あらかじめ指値で注文を出しておくことができるのがメリットです。
海外の取引所では、バイナンスのアプリが使いやすいと定評があります。チャートや売買板、注文の状況もすぐに確認することができますし、注文の取り消しなども手早くできますので、指値を変えて注文を差し替えるときなども、スムーズに操作することができます。
このように、自分の好きなタイミングでアルトコインを売買したり、相場の状況をチェックするためには、スマホで快適に取引ができることが重要ですので、使いやすいアプリがある取引所を選ぶようにしましょう。
アルトコインを別の取引所に移動させる方法
保有しているアルトコインを、現在利用している取引所から他の取引所に移動したい場合は、その仮想通貨を移動させたい取引所のウォレット(口座)に送金します。銀行振込を行うような感覚でアルトコインそのものを簡単に送金することができ、時間も数分から数十分あれば届きます。このように、簡単に送金し、資産を移動させることができる点が、仮想通貨のメリットの一つでもあるのです。
仮想通貨を送金する方法は、まず、今使っている取引所のウォレットの送金手続きを行います。送金したい先の取引所の口座(ウォレットのアドレス)を指定して、種類や数量を選ぶだけで、すぐに送金することができます。ウォレットのアドレスは、数字やアルファベットが組み合わされた複雑なものとなっていますので、手打ちではなく、コピーアンドペーストをすることが大切です。一文字でも間違えると、送金した仮想通貨は行方不明になり、二度と手元には戻ってきませんので、送金先のアドレスの入力は慎重に行うようにしましょう。
仮想通貨の送金は、国内の取引所同士はもちろんのこと、海外の取引所に送ることもできますし、スマホにインストールしたモバイルウォレットやパソコンにインストールしたデスクトップウォレット、USBのような小さな電子機器状のハードウォレットにも送金できます。混み合っていない場合であれば、ビットコインならば10分ほど、送金機能に特化したリップルなら1分かからずに送金することができます。
ただし、ビットコインの場合は、送金処理が混みあうと送金に時間がかかる場合があります。また、アルトコインの場合でも、出金手続きが集中して、取引所の処理が混み合っているときや、「出金は毎日1回だけ」と決められている取引所は、出金手続きをしても時間がかかる場合があります。通常ではあまり時間がかからない送金ですが、混み合っている場合は遅くなるかもしれないということを覚えておきましょう。
アルトコインを取引所で売買する際にはスプレッドに注意
アルトコインを取引所で売買するときには、スプレッドに注意が必要です。スプレッドとは、購入価格と売却価格の差のことをいい、取引所に支払う手数料と考えて良いでしょう。スプレッドが大きい場合は、手数料が高く、コストがかかると考えます。
例えば、ビットコインの購入価格が80万円、販売価格が78万円と表示されていたときに、ビットコインを買って、すぐに売った場合、約2万円の損が出てしまう計算になります。損が出ないように売るには、買った時点から、2万円以上値上がりしてから売る必要が出てきます。
このように、スプレッドが大きいほど、売買するユーザーにとって不利な仕組みとなっていますので、利用する取引所を選ぶ際には注意が必要です。特に、アルトコインはビットコインに比べて出来高が少ないため、スプレッドも大きく設定される傾向があります。アルトコインを販売所で売買すると、必ずスプレッドが設定されています。売買コストを抑えたい場合は、スプレッドがなく、売買板を使って売り買いができる取引所を利用するようにしましょう。