ビットコイン投資に興味がある人が増えてきています。しかし、ビットコインをはじめとする仮想通貨に投資するのが初めてという場合、どのように投資を行えば良いか、よくわからない場合も多いのです。ここでは、ビットコインにはじめて投資するときにどうすればよいのかということや、おすすめの取引所、様々なビットコインの運用方法を紹介していきます。

ビットコイン投資方法は主に3種類

ビットコインへの投資方法は、いくつか種類がありますので、自分のリスク許容度にあった投資方法を選ぶことが大切です。ビットコイン投資で、主に利用されているものは「ビットコイン現物取引」「ビットコインFX取引」「ビットコインの裁定取引」の3種類です。

ビットコインの現物取引は、最も一般的なビットコインへの投資方法です。株式を買うのと同じように、現金でビットコインを購入し、価格が上がったら売却することで、利益を出していきます。ビットコインは株に比べて値動きが大きいため、数日で1割、2割の利益を出すことも難しくはありません。

しかし、逆に考えると、ビットコインは数日の間に1割、2割価格が下落し、損をしてしまう場合もあります。値下がりしても、長期投資と考えて売らずに保有しておけば、短期の値動きに左右されることもありません。値動きが激しいことがビットコインをはじめとする仮想通貨の特徴とも言えますので、長期投資を念頭に置いた方が、ストレスなくビットコインなどの仮想通貨投資をすることができるでしょう。

二つ目の投資方法は、ビットコインFXです。FXは、証拠金にレバレッジをかけ、少ない元手で大きな取引を行うことができることが特徴です。取引所によっては、ビットコインに加え、時価総額が大きいアルトコインもFX取引することができます。しかし、非常にリスクが高い取引方法となっていますので、気軽に始めてはいけないビットコインへの投資方法であるとも言えます。

三つ目の投資法は、アービトラージと呼ばれる裁定取引です。これは、それぞれの取引所間によってビットコインの価格が違うことを利用する取引です。ビットコインの価格が安い取引所でビットコインを買い、価格が高い取引所に送金します。

そして、そこでビットコインを売却すれば、取引所間の価格差を利益とすることができます。裁定取引はリスクが低いとされていますが、取引所間でビットコインに価格差が出たときにすばやく売買・送金しなければならないので、常にビットコインの価格をチェックしなければならないため、自分の時間が少なくなってしまうことがデメリットと言えます。

ビットコイン投資に最適な取引所

ビットコインに投資する際には、取引所に口座を開設し、そこに日本円を入金してからビットコインを売買する必要があります。ビットコイン取引におすすめの取引所とは、「売買板を使って取引を行う、取引所形式の仮想通貨取引所」です。

仮想通貨の取引所には「取引所形式」と「販売所形式」の二つがあります。取引所形式は、ユーザー同士の売買を仲介してくれる仕組みとなっており、手数料が無料だったり、とても安く設定されていたりすることが特徴です。

それとは逆に販売所形式では、仮想通貨取引所自体が保有している仮想通貨をユーザーに販売したり、逆にユーザーが持っているビットコインなどの仮想通貨を取引所が買い上げたりする仕組みとなっています。売買価格に大きな手数料が上乗せされていますので、ユーザーにとっては売買コストがかかってしまう、不利なビットコインの取引の方法であると言えます。

ビットコインに投資する場合は、取引所形式で、自分が売買したい価格を指値注文できる仮想通貨取引所を選ぶことがおすすめです。ビットフライヤー、ビットバンク、ビットポイント、GMOコイン、DMMビットコインなどがありますので、公式サイトを見て、使いやすそうだと感じた取引所で、まずは口座開設を行ってみましょう。

ビットコインは投資か投機か?

ビットコインを買うことは投資なのか、それとも投機なのかという議論がしばしば行われています。一般的に、投資とは、「長期的な視野に立って、将来性があると感じるものに投資をすること」であり、投機とは、「機会に乗じて、短期間で利益を得ようとすること」を言います。

これらを考えると、ビットコインで短期の利益を得るために売買をすれば「投機」となりますし、ビットコインの将来性を信じて、長期間保有する場合は「投資」ということになります。つまり、ビットコインの売買自体ではなく、投資家の姿勢によって、投資にも投機にもなり得るということなのです。

ビットコインは、短期間のうちに高騰することもあり、目先の利益を意識してしまいがちです。また、ビットコインなどの仮想通貨の法律や規制が整っていないため、株式取引で禁止されている風説の流布や相場操作なども横行しており、株式市場で投資を行ってきた人にとっては、ビットコインなど仮想通貨に投資する人を「リテラシーが低く、投機的な、利益のみを追求する人が多い」と感じる人も多いようです。

しかし実際は、ビットコインなどの仮想通貨は最先端の技術であり、非常に将来性が高く、今後社会の仕組みを大きく変えていく可能性を秘めているものです。仮想通貨のニュースなどでは、大きな値上がりや値下がりばかりがクローズアップされるため、どうしても「儲かる」「儲からない」という議論になりがちです。仮想通貨に興味をもち、実際の仕組みや、これからの社会をどのように変えていく可能性があるか、ということがわかれば、自然と「仮想通貨は投資である」と思う人が増えてくると考えられています。

ビットコイン投資初心者に最適な運用方法

ビットコイン投資初心者に最適な運用方法ビットコイン投資を始めたら、できるだけ上手に運用して、利益を出したいと考える人が多いでしょう。ビットコインに投資するには様々な方法がありますが、ビットコインをはじめとする仮想通貨は値動きの上下が大きいため、せっかく投資用として用意した資金が、あっという間に減ってしまうこともあります。ビットコインに投資するときに重要なことは「値動きに振り回されて損切りを繰り返し、資産を減らさないこと」と「長期投資と考え、数年寝かせておける資金でビットコインを購入すること」の2点です。

ビットコインなどの仮想通貨に投資している人はまだ少数と言われており、今投資を始めれば、先行者利益を得られる可能性が高いと思われます。そのためには、まず、仮想通貨市場から退場しないことが大切です。短期の値動きに振り回されると、損切りをしたり、高値で買い戻してしまったりして、どんどん資産が目減りしてしまうこともあります。

10万円用意してビットコインを購入しても、値下がりに狼狽してビットコインを損切りしてしまったり、その後ビットコインの価格が上がってしまい「手放さなければ良かった」と後悔して、高値で買い戻してしまったりしていると、ビットコインの保有数がどんどん少なくなってしまいます。

また、このようなことを繰り返していると精神的にもストレスが大きくなり、体調を壊してしまうこともあるかもしれません。このように、ビットコインの値動きに左右される生活を行っていると、せっかく、大衆よりも先に仮想通貨投資を行ったのにも関わらず、多くの人が参入してくる前に仮想通貨投資を辞めざるを得ない状況になってしまう場合もあります。

仮想通貨は今成長の過渡期であり、不安定なところもありますので、思ったような値動きをしてくれないときもあります。それに振り回されないためには、数年を考えた「長期投資」を行うのが、一番良い運用方法といえます。ただし、長期投資をする際には、銘柄選びには慎重になる必要があります。数年後も必ず残っていると思えるような仮想通貨を選ぶことが大切です。それには情報収集が大切ですが、仮想通貨市場の時価総額上位の銘柄であれば、数年後も生き残っている可能性が高いと考えられます。

ハイリスクハイリターンのビットコインレバレッジ投資

ビットコインへの投資方法として、ビットコインFXというものがあります。これは、開設した仮想通貨取引所の口座に日本円を入金し、それを「証拠金」として、より大きな資金を動かす取引をするというものです。例えば、10万円を取引所に入金し、レバレッジ10倍で取引すれば、100万円分のビットコインを買ったり、空売りしたりすることができます。

もしも80万円のビットコインを買い、それが90万円になれば、「10万円の証拠金で10万円の利益を出せた」こととなり、資金が2倍になったことになります。このように、ある意味効率的に投資資金を増やしていけるのがレバレッジ取引の特徴ではありますが、反対に、損失が出た場合は、あっという間に証拠金がなくなってしまうことになります。

仮想通貨の価格が下落し、相場が悪くなったときに、「現物の仮想通貨の含み損を取り戻そう」として多くの人がビットコインFXを始めた時期がありました。しかし、もともと大きな値動きをするビットコインに、高いレバレッジを掛けて取引を行った結果、資産がゼロになったり、大きな借金を抱えてしまったりした人も多くいました。

このように、レバレッジを掛けた状態で価格が大きく動いた場合、予想以上の損失が出てしまうことがありますので、レバレッジ取引は非常にリスクが高い投資法と言えますので、FX取引はリスクが高いことをしっかりと理解しておく必要があります。ビットコインFXのリスクを減らし、利益を出すためには「チャートやロウソク足、移動線の見方を勉強する」「ショートやロングの割合を把握する」「海外の取引所の取引状況を把握する」「相場に影響を与える情報をできるだけ早く手に入れる」など、様々な努力が必要です。

ビットコインのレバレッジ取引は、非常にリスクが高いものの、少ない資金で大きな利益を狙える、夢がある取引方法でもあります。ビットコインなどの仮想通貨投資に慣れてきて、様々な勉強をする余裕が生まれたときに、チャレンジしてみるのも良いでしょう。