アルトコインの取引方法

アルトコインとはBitCoin以外の仮想通貨の総称です。仮想通貨=BitCoinのイメージがあるくらい、その知名度と取扱量は群を抜いています。しかし、一方でアルトコインは数多くの通貨があり、アルトコインには知名度が高く、取扱量も膨大で、市場の動向を左右する力があります。また、アルトコインはリリースしたての通貨も多く、今後大きく値上がりする余地を含みます。

さらに、実需でも魅力があり、すでにアルトコインであるリップルなどBitCoinよりも送金スピードに優れた通貨も数多く表れています。仮想通貨を取引するとき、アルトコインの保有も視野に入れていた方がより選択肢が増えるでしょう。

アルトコインの売買は通常の仮想通貨取引所から行うことができます。基本的な操作はBitCoinと同じです。ただし、BitCoinがどの取引所でも扱われているのに対して、アルトコインの場合、取り扱われている取引所とそうでない取引所があります。後述で詳しく紹介しますが、アルトコインは取り扱われていても数種類という場合も多いので注意が必要です。

具体的なアルトコインの取引方法は、各取引所の取引画面にアクセスして、対象アルトコインの通貨ペアを選択後、アルトコインの取引量と注文方法を選択します。アルトコインの注文方法は成行注文と指値注文があります。成行注文は数量のみを指定して、後は現行価格で自動的に売買されるのを待つ注文方法です。一方でアルトコインの指値注文は数量と価格を指定する注文方法です。アルトコインの売買は特別難しくはないので、各取引所の支持に従ってアルトコインを取引しましょう。

アルトコインを扱っている取引所

アルトコインを扱っている取引所は国内外問わず、多数存在します。特に海外取引所では100種類前後のアルトコインを扱っている取引所もあり、中には200種類ほどのアルトコインを扱っているところも存在します。例えば、日本でも人気の高いBinance(バイナンス)では、BitCoin建てで120種類ほどのアルトコインが取り扱われています。

一方で国内取引所でもアルトコインが取り扱われていますが、海外取引所と比べると通貨数は少なく、アルトコインの取り扱いは10種類以下という取引所がほとんどです。大手取引所のZaif(ザイフ)を見ると、アルトコインはイーサリアム(ETH)、モナコイン(MONA)、ネム(XEM)、BitCoinキャッシュ(BCH)の4種類が取り扱われています。このように、アルトコインの売買ができる取引所は多く存在しますが、国内取引所ではアルトコインの種類が豊富でないことが分かります。

それではアルトコイン取引にどの取引所を選べばよいのでしょうか。まず考えられるのは、自分が取引したいアルトコインを取引できる取引所を選ぶということです。アルトコインであるイーサリアムを売買したいのであればイーサリアムを取扱っている取引所を選びます。イーサリアムのように人気の高いアルトコインであれば、手続きが分かりやすい国内取引所がおすすめです。一方であまり知名度のないアルトコインであれば、数多くの通アルトコインを扱っている海外取引所を利用する必要があるでしょう。

アルトコイン取引でおすすめの通貨

仮想通貨取引の中で圧倒的な知名度を誇っているのがBitCoinです。それ以外のアルトコインはどちらかというとマイナーな印象があるかも知れません。しかし、一口にアルトコインと言っても、種類は多種多様です。アルトコインにはイーサリアムやリップルのように国内でも知名度が高く、取引量も高いものもあれば、名前も聞いたこともなく、ほとんど取引されていないような、いわゆる草コインと呼ばれるアルトコインも存在します。

アルトコインの取引で、おすすめの通貨は何でしょうか。やはり、無難な通貨は前述のような知名度の高いアルトコインです。アルトコインの中でもイーサリアムやライトコインなど、世界中で多くのユーザーに取引されているアルトコインは、安全で信頼できます。反対に草コインと呼ばれるアルトコインは、リリースを開始したばかりで値動きが不安定であること、安全面で劣ることもが考えられます。もちろん、大爆発するかも知れないという期待はありますが、そのような状況になることは稀なので、特に多くの資金をつぎ込む場合は、安心して取引できる通貨がおすすめです。

それでは知名度が高く、安心して取引できるアルトコインはどこを探せばよいのでしょうか。答えはとても簡単で、国内の大手取引所で取引を行えばよいということになります。大手の取引所では取引できる通貨数が限られていますが、アルトコインのイーサリアムやネムなど、どれも国内外でユーザーの支持を受けているものばかりです。

一方、海外取引所では草コインを取引することができます。200種類もの通アルトコインを扱っている取引所もあり、取引できる通貨数が多いのは魅力と言えます。一方で安全性が疑わしいアルトコインも紛れている可能性があるので、特に初心者のうちは国内の大手取引所で扱われているアルトコインを取引することをお勧めします。

アルトコインをアプリで取引

有望なアルトコインを選ぶ仮想通貨の取引を行うとき、webのブラウザから売買を行うことを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、近年のスマートフォンの普及により、アプリ取引も急速に拡大しつつあります。特にFX取引の大手業者では、すでに取引ツールのアプリ開発の実績があり、仮想通貨でもより高性能な売買アプリをリリースしています。そのような取引所のアプリはユーザーからの評判が非常によく、とりわけGMOやDMMのアプリは、各雑誌やサイトで使いやすさのランキングの1位2位の常連となっています。

気になるアプリの機能については、webでの取引とさほど変わりはありません。レートの一覧表示やチャートの表示など、webと遜色ない機能がついています。ただし、レバレッジ売買しかできなかったり、アルトコインの取引ができなかったりといった制約のある取引所もあります。例えば、GMOのアプリで取引できる通貨ペアはBitCoin(BTC)/日本円(JPY)のレバレッジ取引(GMOではFXと表記)のみです。もちろん、アルトコインも扱っているアプリもあるので、事前の確認が必要と言えるでしょう。

アプリで売買するメリットは何といっても時間と場所に囚われずに取引できるということです。仕事の休み時間や電車などの移動時間に売買することができます。また、交換しなくても、保有している通貨の値動きをチェックするといった使い方も可能です。時間の有効利用にもなり、より効率の良い取引が可能になるでしょう。

アルトコイン取引の手数料

アルトコインの取引で気になるのが手数料です。BitCoinと比較して、アルトコインの手数料はやや高い傾向にあります。もちろん取引所によって手数料は異なります。0.1%から0.3%というところが多くなっています。まったく同じ手数料の取引所もあり、差があったとしても大きなものではなく、ほとんど気にならない程度と言えるでしょう。

確認のために大手取引所のZaif(ザイフ)の手数料を見てみましょう。BitCoinとアルトコインを比較するために、通貨ペアは全て日本円建てで考えてみます。Maker(指値注文によって板に注文を並べる注文方法)の手数料はどの通貨も0%になっているのに対して、Taker(成行注文や指値注文ですぐに売買を行う注文方法)の手数料はBitCoin(BTC)で0%、ネム(XEM)で0.1%、モナコイン(MONA)で0.1%、BitCoinキャッシュ(BCH)で0.3%、イーサリアム(ETH)で0.1%となっています。やはりBitCoin(BTC)が最も安く、それ以外のアルトコインは手数料がやや高い傾向にあることが確認できます。

また、BitCoinでも同様ですが、販売所での手数料は高くなる傾向にあります。手数料自体は安くても、買値と売値の差額であるスプレッドが広い傾向にあるので、実質の手数料は高くなります。よほどの理由がない限り、なるべく取引所で売買することをお勧めします。