仮想通貨を取引しているときに、上昇のトレンドラインが続いているので明日は必ず上がる、と思うことがあるのではないでしょうか。実際にテクニカル的にも明日はさらに上がり続けるサインが出ているかもしれません。もちろん、テクニカル的な指標が100%当たるとはいえないので下落してしまう可能性やリスクもあります。ですが、ほぼ上昇するとわかっている時は誰しも流れに乗りたいですよね。特に投資資金が少ない時にはそのチャンスを無駄にしたくないと思うはずです。仮想通貨の場合も、投資資金が少なくてもそのチャンスを最大限に活かす投資の種類があるのです。

仮想通貨FXのレバレッジ倍率によるリスク管理

まず、仮想通貨FXと聞けばどのようなイメージを思い浮かぶでしょうか。投資経験や知識がある方なら、ちょっと考えてしまうかもしれません。仮想通貨とFXといわれても意味がわからないと思います。

FXとは本来「外国為替証拠金取引」という意味です。いわゆるドルと円などの、外国為替のトレードを意味します。そして、仮想通貨とFX、何故この二つの投資対象が名前として連なっているのでしょうか。実は仮想通貨FXのFXは「外国為替証拠金取引」の意味ではないのです。仮想通貨FXの場合は外国為替を取り除いた「証拠金取引」が正しいのです。

ここで証拠金取引の説明です。例えば、取引をするために100万円を準備していたとします。通常であれば100万円分の仮想通貨しか購入できません。ですが証拠金取引の場合はレバレッジ(てこの原理)と言われる証拠金に倍率を掛けてその分を取引できる方法なのです。100万円に10倍のレバレッジを掛けて1000万円の取引が出来るようになるのが仮想通貨FXなのです。

ちなみに、このレバレッジは無限に掛けられるわけではなく、最大レバレッジが取引所ごとによって違います。国内ではリスクを考えて最大で25倍くらいとなっているのです。国内では25倍となっておりますが、海外では100倍のレバレッジを掛けることができる取引所もあります。

仮想通貨FXに潜む損失へのリスク

仮想通貨FXは100万円しか持っていないのに1000万円の取引ができるなんてすばらしいじゃないかと、思うこともあると思います。しかし、ここには仮想通貨FXにおける非常に大きいリスクが潜んでいるのです。例えば、本来100万円を投資して20万円の利益を得られたとします。これがレバレッジ10倍を掛けていると200万円の利益を得たことになります。素晴らしいですよね、100万円しか持っていないのに20万円も稼ぐことができてしまったりしたら。しかし、仮想通貨FXのリスクはここに潜んでいるのです。

逆に20万円の損失を出した場合、レバレッジ10倍を掛けていたら200万円の損失となるのです。さらに、もともと100万円しか持っていないのに200万円の損失が出た時には100万円の借金をしてしまうことになります。もちろん、仮想通貨FXでは、ある一定程度の損失となってところでロスカットと言われる強制決済が行われますが、急な市場の下落の場合はうまくロスカットできずに赤字が膨らむことがあります。大げさに言えば100万円の赤字を出してしまうほどのリスクがあるということになります。

これが仮想通貨FXにおけるリスクなのです。ちょっとした下落や上昇であれば、ある程度のリスクで済むのですが、急な下落や上昇の場合はロスカットも間に合わずに大きなリスクとなってしまいます。先ほどの例のように、大げさですが、仮想通貨FXでは市場から追い出されるほどの損失となることもあるのです。

仮想通貨FXのリスク回避方法は自らの決断が重要

仮想通貨FXリスク仮想通貨FXで取引をする場合には必ず損切を行わなければなりません。損切とは、ある一定程度の損失が出た場合に自分で決済をすることです。つまり、損失を確定させることです。

自分で損失を確定させるなんておかしいのではないかと思いますよね。ですが、投資をする上ではこれが一番大切なリスク管理なのです。まず投資では、市場から退場させられないことが大切です。退場とは資金を全て失ってしまうことです。さらに、自分の資産を守るためにはリスク管理をしっかりして自分のミスを自分で切らないといけないのです。

損失がでているということは、自分が予想した方向とは違った方向に市場が動いたということです。なので、どんどん自分の予想とは違った方向に市場が動いていくので損失がどんどん広がっていきます。そのため、自分で自分のミスを認め損失を確定させないといけないのです。

しかし、損失を確定させると言っても、本能的に厳しいのが現実です。なので、自分の中で損失の幅などポジションを持つ前に決めておくのです。そうすれば、機械的にその値になった時に損切をすればいいのできちんとリスク管理ができます。

仮想通貨FXはレバレッジに比例してリクスが高い

仮想通貨FXで取引をする場合、買いだけではなく売りのポジションも持つことができます。いわゆる空売りとも言われたりします。売りから入れるので下落時にも稼ぐことができます。仮想通貨FXではレバレッジを掛けなれければ買いでも売りでも取引ができるので非常に優秀なのです。あくまでも、自分の投資予算や実力に見合ってないレバレッジを掛けることが非常にリスクを高くしているのです。レバレッジを掛けることはチャンスを掴む上でも非常に有効なので、完全にリスクとはとらえないほうが良いです。

もちろん、仮想通貨FXでレバレッジを掛けるということは強制ロスカットに合う可能性があるということです。そのために損切が重要となってくるのですが、どうしても急騰や急落時には注文が間に合わずに滑ってしまい、とてつもない損失となることもあります。特に、仮想通貨はボラティリティが高いため、その傾向が高くリスク管理が大切になります。

特に、仮想通貨FXでレバレッジを掛けて取引をする場合は、なるべく市場の傾向などに注意をしつつ取引をしなければなりません。株やFXのように影響を受ける経済指標などがあれば良いのですが、需要や供給や各国の取り締まり具合によって値動きをしたりするので、急なトレンドの変わり目が分かりにくいのも特徴です。ですので、仮想通貨FXではなるべくレバレッジを掛ける場合には短期的なトレードから入っていくのがおすすめです。

仮想通貨FXのリスクを減らし勝率UP

ここまで述べてきた通り、仮想通貨FXの最大のリスクはレバレッジを掛けられるところにあります。しかし、諸刃の刃のように、利益が出る時はとても大きな利益となりますし、損失が出る時は大きな損失となります。仮想通貨FXではレバレッジをすぐにリスクととらえてしまえば、チャンスを掴むことはできません。なので、このリスクも管理していけばチャンスを掴める可能性も上がるのです。

そのリスク管理の為に必要なのが損切です。損切をすることで資産の減少を最小限に抑え、次のトレンド転換時に備えることができるのです。あきらかに、上昇トレンドが発生するとわかっているのに投資資金が無かったりすると、そのチャンスに乗れないことが一番の痛手です。リスク管理をしっかりして、リスクをチャンスに変えていくことが必要です。

株式、FX、仮想通貨、どの投資においても損切は非常に重要な知識です。あらかじめ資産の何%という数値や、どの程度の枚数を損失したら損切を行うという設定が必要です。第一に、市場から追い出されない(資産を失わない)ことが重要で、そのためにはやはり損切が重要になってくるのです。

仮想通貨FXは買いかも売りからも入れるので、その時々のチャンスを全て得ることも可能です。もちろんその逆もあり、すべてがリスクで損失を抱えてしまうこととなる可能性もあります。仮想通貨FXにおいて投資でリスクを高めすぎると、投資ではなく投機となってしまいます。そのためにも、仮想通貨FXのリスクを理解し、自分の制御できる範囲でレバレッジを掛け、しっかりリスク管理をして、チャンスへつなげていくことが重要です。